【ガレトコ運営戦略会議 vol.1】テーマを元に、楽曲制作に一貫性を持たせる。

ガレトコ運営戦略会議シリーズでは、フリーBGMサイト「ガレトコ」の未来をどのような戦略で創っていくか、を検討し実践していくシリーズです。
そしてコミットメントした内容がいかに成果があったかを測定し、分析しながらさらなる成長戦略を考えていくことを目的としています。

[ガレトコ運営戦略会議 vol.1]では、「テーマを元に、楽曲制作に一貫性を持たせる」という題目で運営戦略を考えていこうと思います。

ガレトコ 現状の問題点

まずはじめに、私が運営するフリーBGMサイト「ガレトコ」がどのような問題を抱えているかを考えていきます。

当サイトでは記事執筆時点で89曲のフリーBGMと効果音が配信されています。
これらの曲のほとんどはテーマがほぼ設定されず制作された曲でした。  

ここで言うテーマとは、例えば「ペット動画向け」、「RPGゲーム向け」、「バラエティ番組向け」など、楽曲をどういった方向性に持っていくのかを定義したものです。

テーマが設定されていないと、どのようなデメリットが生じてくるか? 以下にまとめました。

  • 当サイトにアクセスしたユーザーが、目的の素材を見つけづらい
  • テーマごとに楽曲がまとまっていないと、楽曲が散らばるため当サイトにどんな楽曲があるのかがパッと分かりづらい
  • 運営目線から見ても、特定のユーザーに向けたPRがしづらい

各項目を一つずつ確認します。

問題1. 当サイトにアクセスしたユーザーが、目的の素材を見つけづらい

フリーBGMサイトにアクセスしたユーザーはどんな思いを持って素材サイトに来訪するでしょうか。
まず来訪したユーザーは殆どの場合、自分が作る(または関わる)「作品や番組、動画、配信」などに使えるBGMを探してアクセスするかと思います。
このときにユーザーが求めている素材をすぐに見つけてもらうためには、素材サイト側が「カテゴリ」や「ジャンル」、または「テーマ」などで数多く有るBGM素材をグループ分けしておく必要があります。
これらのグループ分けがあることでユーザーは比較的目的の素材ページに辿り着きやすくなるはずです。

じゃあ、これらのグループ分けをガレトコはしていないのか?、という問いが生まれますが、当サイトでも一応グループ分けは行っております。
「カテゴリ」で一応のグループ分けを行っているので、何もグループ分けされていないよりは多少素材の探しやすさはありますが、素材を探しているユーザーにとっては必ずしも「カテゴリ」だけで目的の素材にたどり着けるわけではありません。

そこで、「テーマ」が必要になってくるのです。
一例として「RPGゲームの開発をしているけど、村に流すBGMがほしい」と考えているユーザーがいるとしましょう。
このユーザーが最初からオーケストラを使った楽曲を使いたいな、と考えていれば「カテゴリ」がある程度有効に働くかもしれません。
ですが、素材を探すユーザーが必ずしも「ジャンル」や「演奏スタイル」などまで決めて探しているわけではないはずです。 漠然と「村っぽいBGMがほしい」と考えているユーザーにとってはカテゴリだけでは解決できない問題があります。

そこで「村系BGM」というテーマに沿った楽曲集をユーザーに提示できれば、ユーザーはある程度楽に目的のBGMを探すことできます。

このため、ある一つの「テーマ」に沿って制作された楽曲集があれば、素材を探しているユーザーも目的の素材を見つけやすくなる可能性が生まれるのです。

問題2. テーマごとに楽曲がまとまっていないと、楽曲が散らばるため当サイトにどんな楽曲があるのかがパッと分かりづらい

先述の通り当サイトでは楽曲をグループ分けする手段として「カテゴリ」、そして「タグ」を使用しています。
これらの手段は既にサイト内に存在する楽曲をまとめる手段としては有効的な手段ですが、素材を探しているユーザーがひと目でこのサイトにどんな楽曲が存在するのかが分かりづらいものです。

カテゴリやタグは、素材を探しているユーザーの漠然とした目的(バラエティ向けの楽曲がほしい、ハリウッド映画のような楽曲がほしい)を解決することの完全な手助けにはなりません。

楽曲を「テーマ」としてグループ分けをすることで、サイト内にどんな楽曲が存在しているかが「テーマ名」でユーザーに提示されます。 その結果、サイトに来訪したユーザーに対してパッとどんな素材があるのかを「テーマ名」で教えることができ、更にはユーザーの漠然とした目的を解決することに一躍を買ってくれるのではないかと考えています。

問題3. 運営目線から見ても、特定のユーザーに向けたPRがしづらい

現状の運営状況だと、配布しているBGM素材が特にまとまりを持っておらずユーザーに対してサイトの強みなどのPRがしづらいのです。

「テーマ」に沿った楽曲を制作していくことで、「テーマ」を主張するPRができます。
テーマを主張したPRは客観的に見れば、配布されている素材集がどんな素材集なのか?がわかりやすいですし、運営目線的にもターゲットがはっきりと設定しやすいのです。
そしてそのターゲットに対して、しっかりとPRすることができればより多くのコンバージョンが期待できるのではないかと考えています。

また、「テーマ」を持った楽曲集の良いところは、YouTubeやサブスクリプション型の音楽配信サービス等で「アルバム」といった形で配信しやすくなるというメリットもあります。
もちろん各サービスには、1曲単位で配信することもできますし、無造作にまとめてアルバム化することもできます。ですが、テーマに沿った楽曲集は一貫性があるので、どの様な目的のアルバムなのか、を運営サイドとしてもユーザーに対して説明しやすく、PRがしやすいのです。

ということで最終的には複数のテーマ(と、それに沿った楽曲)をサイト内に公開することで、それぞれ異なる目的を持ったユーザーに対して、比較的的確に素材をご提供できるかと思います。

今後の施策

ここまで3点の問題点と、テーマがあることでどのようにその問題を解決できるか?を記述しましたが、「テーマ」に沿った楽曲を制作していくことで、ある程度は問題を解決していけるのではないか、と考えています。

今後ガレトコが取り組んでいく内容としては、

  • 「テーマ」に沿った楽曲を10曲〜20曲程度制作し、Webサイト内でまとめる
  • 随時SNS等で更新報告を行う
  • 「テーマ」に沿った楽曲集を、そのままApple MusicやSpotifyなどのストリーミングサービスでアルバムとして配信する

上記3点を中心に活動を継続していきたいと考えています。

また、運営を続けていくためにはやがて収益化をしていく必要があると考えていますが、これらの施策を行うことでまずはサイトのユーザビリティの改善、集客を行ってまいります。
無料フリーBGMという特性上、短期的に収益に繋げることは難しいですが、いずれは収益に結びつくようにあらゆる運営戦略を考えていきます。
そして、その都度GARETOCO BLOGでも発信してきたいと考えておりますので、ガレトコの成長をひっそりと観察したい方はぜひとも当ブログもチェックしてみて下さい。

色々と書きましたが、より良い素材を提供し、ユーザーの役に立つことを考えつつも、自分もしっかり楽しむことを忘れないように運営してまいります。
今後とも応援の程よろしくお願い申し上げます。

関連リンク
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